奇跡体験カワニシバボー「久代、鴨事件」
はい、こんにちは!
かわマガ@けいたろうです。
今日はいつもと趣向を変えて、かわマガ編集部で体験した出来事を綴っておきます。
普段の文体と違いますが、どっちかというと今回の方がけいたろうの本来の文体に近いです。
いつもはあんまり余計な事を書かないように多少は気を遣っているんです、これでも!
この記事に書いてある事
7月のある暑い日、事件は突然おきた
とある7月の平日。
「今日は暑いし珈乃香コーヒーで優雅に仕事するか〜」と車を走らせていたけいたろう。
お店の近くで、急に蛇行する前の車に「なんだ?」となる。
原因はこいつ↓
2車線の道路に鴨が1羽ウロウロしてる!
なんで?
大体の地図はこちら。
車を止めて鴨の様子を見てると、ずっと道路をウロウロしてる。
けいたろうより前からいた近所の方も、心配そうに鴨を見てる。
これは何かある。
よ〜く耳をすますと、雛鳥の声が道路から聞こえて来る。
それも複数。
足下を見ると、側溝の蓋の中に雛が3羽いた!
あ〜それで親鳥はなんとか雛を助けようと道路をウロウロしてたのか。
鴨を助けるため続々と集まって来る人
蓋をあけようとするも、めっちゃ硬くてビクともしないので、水道局に電話。
「あの〜鴨の雛が側溝に入り込んでて、親鳥が2車線の道路をめっちゃウロついてるんです。危ないし蓋が全然開かねえので助けてケロ」
的な事を言うと、水道局の人はこう答えました。
「道路は水道局の管理ではないので、宝塚土木事務所に連絡します。ちょっと待っててケロ」
その間、色々手を尽くして救出作戦をしていると、向かいにあるミツワの方が助けに来てくれた!
「めっちゃ硬いですねこれ」
と言いながら蓋をあけようとするが開かない。
何より道路の交通量が多いので結構危ない。
ということで、安全確保のためにカラーコーンを設置!
これで安全に作業できる。
バールのようなものを持って来てくれて、ひとまず蓋は開いた!
この蓋が5mくらい先にもあって、中が繋がってる。
雛はこの通路にいる訳だね。
コンクリートなので、中の様子はほとんど分からないけど、ピーピー鳴いてる声は聞こえる。
そうこうしてると、宝塚土木事務所からおっちゃんが「蓋は開いたんでっか?」と言いながら登場。
さりげなく車を背後に置いて安全確保してる。
後で書くけど、このおっちゃんが完全に孔明だった。
ご覧の通り、現場は大きなトラックも通るので危険。
ちなみにその間も母鴨は思いっきり道路をウロついて交通を遮断しまくってる。
(写真は鴨を捕獲しようとチャレンジするもあえなく逃げられる宝塚土木事務所のおっちゃん)
「ガー子、お前は危ないから引っ込んでろ!」
勝手に命名したけいたろうを無視してガー子はあたりを飛び回る。
ぐぬぬ…。
作戦はこうだ!
ガー子はどっかに飛んで行ったので、雛の救出に専念しようということで作戦会議。
雛のいる場所は分かったので、作戦はシンプル。
両サイドの蓋を開けて片側から棒を突っ込んで雛を追いやり、反対側に用意した段ボールで雛を救出する。
これしかない。
中にカメラを突っ込んで撮影。わかりにくいけど、真ん中あたりに雛が3羽写ってる。
ミツワの方が棒を使って追い込み
反対側の段ボールで捕獲。
と行きたいが、雛が逃げ回ってうまく追い込めない。
救出は難航した。
日暮れも近づき、救出隊に焦りが募る。
ふと上を見上げると、雛を狙ってカラスが何羽も電柱にとまってる。
孔明現る!
このままではまずい。
何度目かのトライも雛鳥にかわされた。
そんな時、宝塚土木事務所のおっちゃんが作戦の変更を提案する。
「棒では追い込みにくいので、下図のように棒の先に段ボールを仕込めば物理的に壁が迫ってくるので必ず雛は移動するはずやで」
孔明現る!
おっちゃんめっちゃ頭いい!
作戦は必ず成功すると救出隊に希望が満ちた瞬間だった。
ほんでまたおっちゃんの持ってる棒が長くて最高だった。これで段ボールを移動させる。
「あとどんくらいや〜?」
「もうちょい!あと50cmくらい!」
と声を掛け合い、
雛が見えた!
「よし、入った!」
「引き上げろ!そりゃあああ〜!」
ということで救出された雛がこいつら!
もうめっちゃ人騒がせな奴ら。可愛いなクソ。
ガー子はどこに
雛鳥の救出は成功した。
が、肝心のガー子がどっかに行ったまま帰って来ない。
ちなみに警察にも電話をしていたが、雛の救出後にのんびり登場。
「あ、雛は取れたんですね。じゃあ帰ります」とすぐに帰って行った。
そりゃいいんだけど、孔明のおっちゃんも任務が終わって蜀の国に帰還して、ミツワの方達もお仕事に戻って行った。
ガー子よ、どこに行った。雛は助けたぞ。
ガー子!?
あ、飛行機やった。
ガー子!?
あ、これは白鳥やった。
てかなんで白鳥おるねん!
段ボールに雛を入れたまましばらく待っているが、ガー子は来ない。
カラスもカアカア鳴いてるので、このままほって帰る訳にも行かない。
かれこれ30分くらいはこうしていただろうか。
ふと少し離れた方を見ると…
ガー子、おるやん!
前セブンイレブンのあった敷地でポケっと突っ立っている!
気付けよ!もう雛は助かったぞ!
段ボールを揺すって雛の声を聞かせると、ガー子ようやく気づく。
ガー子もガアガア言いながら寄ってくる。
雛鳥たちが一斉に段ボールから飛び出して行って、無事合流できた!
が、皆さんお気づきのように、ちょっとガー子は頭が弱いのか、柵に囲われた駐車場をウロウロしていっこうに川の方へ行けない。
しょうがないので、「ほれほれ、もたもたしてると鴨鍋にして食っちまうぞ!」と川の方へ追い込む。
もうちょいだ!がんばれ!
よし、行け!そこだ!
最後に川に飛び込む様子は動画を回したのでどうぞ。
いや〜、良かった良かった。
それにしても、みんないい人ばっかり。
そして孔明のおっちゃんの機転には痺れた。勝手に孔明って命名してるけど、まあいいか。
けいたろうはこの後、汗だくになりすぎて流石に珈乃香コーヒーには入店するのは憚られたので、家に帰ったとさ。
鴨が久代でなくて加茂でウロウロしてたらオチとしても完璧だったんだがな。
それではまた〜。
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