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【近畿初】多田神社が倒産し、民事再生申請へ。民事再生の実例を元に多田神社復活の可能性を探ってみる。

どうも、けーたろーです。

川西市の多田神社の情報です。

多田神社を運営する宗教法人多田神社が、8月24日までに神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けました。

近畿の神社では初めての事になります。

その紹介だけではニュースサイトのコピーになってしまうので、民事再生の実例を元に多田神社復活の可能性を探ってみました。

それでは詳細をどうぞ。

箕面市池田市の地域サイト「箕面池田マガジン」がはこちらから。

詳細はここから

多田神社の場所

多田神社の地図はこちら。

2024年11月の記事でお伝えしているように、境内に16億円の根抵当権がかけられ、競売の危機にあった多田神社。

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多田神社について
川西市多田院に鎮座する多田神社は、天禄元年(970年)に源満仲が創建した多田院を起源とする、清和源氏発祥の地です。
満仲をはじめ頼光、頼信、頼義、義家の五公を祀り、勝運・厄除け・家運隆昌の神として信仰されています。
本殿や拝殿などは国の重要文化財。
宝物殿には宝刀「鬼切丸」の他、多数の書画などが収納されていた。

これまでの経緯

これまでの経緯を簡単にまとめると以下の通り。

・約5万平方メートルの境内に、融資の担保として総額16億円を上限(極度額)とする根抵当権が設定されている
・債権者は4者
・そのうち京都市の不動産仲介業者の申し立てにより9月に神戸地裁が尼崎支部が競売開始を決定
・国の重要文化財に指定されている本殿、拝殿、トイレなど神社内全ての建物が登記されていて、土地を担保に融資を受けられる根抵当権が2023年9月以降に設定された
・今年2月に急死した宮司が借金の担保にしたものとみられるが、神社関係者はこの事を知らなかった
・契約書も残されていない
・債権者は不動産仲介業者、京都市、大阪府の飲食業の男性、大阪府豊中市の中古車販売業の男性など
・極度額はそれぞれ7000万〜10億円
・神社側は意異議を申し立て、神戸地裁尼崎支部に提訴中

ここまでがこれまでの流れ。

その後、帝国データバンクによると、宗教法人多田神社(基本財産の総額1200万円、川西市多田院多田所町1-1、代表役員代務者齋木竜也氏)は、8月24日までに神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けたそうです。

先ほど挙げた交渉は長期化し、早期解決の目処が立たず、裁判所の関与の下で再生を目指すことになりました。

川西市広報みらいふの表紙にもなった宝刀鬼切丸

 

民事再生とは?

ここで民事再生について知っておきましょう。

民事再生とは、借金の返済が難しくなった会社や個人が、裁判所の関与のもとで債務を減額・分割返済し、事業や生活の立て直しを目指す手続です。

基本的な流れは、

1.裁判所へ民事再生を申し立てる
2.債権額や財産、今後の収益見込みを調査
3.債務の減額率や返済方法を定めた「再生計画案」を作る
4.債権者による決議
5.裁判所が認可
6.計画に沿って返済を続ける

破産が財産を処分して会社を清算する手続なのに対し、民事再生は原則として事業を続けながら再建を目指します。

多くの場合、現在の経営陣も残れます。

ただし、債権者の同意を得られない、資金繰りが続かない、再生計画を守れない場合などは、

手続が廃止されて破産へ移行することがあります。

つまり、簡単にいえば「法人を潰して整理する」のではなく、借金を整理して会社を生き残らせるための裁判手続です。

表現としては「倒産」となりますが、資金繰りに行き詰まり、債務を通常通り返済できなくなった状態の総称を倒産と呼び、民事再生は、倒産手続のうち事業継続を目指す「再建型」に分類され、「破産」とは異なります。

だから、終わりじゃない

つまりここで言いたいのは、「これで多田神社がなくなる」という話ではないという事です。

関係者は解決に向けて必死に動いている事だと思います。

ここで、文字ばかりになりますが、民事再生についての実例をご紹介しておきます。

民事再生の実例

民事再生の実例を探すと、16億円前後の民事再生では、最終的な弁済額が1~2億円程度になるケースが普通に存在しています。

実例① 負債14億円 → 約9%

あるサービス業のケースでは、

  • 負債:約14億円
  • 再生計画の弁済率:約9%
  • 事業譲渡型

となっています。

つまり単純計算なら、

14億 × 9% ≒ 1億2,600万円

を債権者に弁済する計画。


実例② 負債15億円 → 約11%

建設業のケースでは、

  • 負債:約15億円
  • 弁済率:約11%
  • 自主再建型

なので、

15億 × 11% ≒ 1億6,500万円

くらい。

これもかなり「16億円のケース」に近い。


実例③ 負債17億円 → 13%

別の法律事務所の実績では、

負債約17億円の精密機器部品メーカー
→ 一般債権87%免除

というケースが紹介されています。

つまり弁済率は13%。

17億 × 13% ≒ 2億2,100万円

となります。

そしてさらに興味深いのが、

負債約16億円の医療法人
→ 一般債権90%免除

という事例。

つまり、

16億 × 10% ≒ 1億6,000万円

程度の弁済になる計算。


さらに極端な例も

負債約15億円の企業について、

85%免除
→ 残り15%を10年間で分割

という再生計画の実例もあります。

このケースだと約13億円をカットして、

約2億円を10年間で返済

という形。


かなり象徴的なのが「エル・エム・エス」。

事業継続を断念して清算型の民事再生になったケースで、

弁済率16.0%

だった。

しかも破産した場合の予想配当率が15.58%だったため、わずかに上回ることで再生計画が成立しました。

つまり民事再生は

「債権者が納得できる最低ライン以上を払えば、残りは免除」

という性格がかなり強い。

では多田神社なら?

仮に本当に、

再生対象となる一般債権が16億円

だったとすると、上記の実例からざっくり、

弁済率 16億円なら支払額
5% 8,000万円
9% 1億4,400万円
10% 1億6,000万円
11% 1億7,600万円
13% 2億800万円
15% 2億4,000万円
20% 3億2,000万円
30% 4億8,000万円
50% 8億円

だから、「16億円の負債=16億円近く返さなければならない」という世界では全然ない。

むしろ今回見つかった16億円前後の実例を見ると、

1~3億円程度の弁済で再生するケースは十分現実的

と言えます。

もちろんこれは民事再生の例にならった仮説に過ぎません。

ですが、神社という安定した収入を得られる法人であることを考えると、決して無理な数字ではないし、その取り組みを応援したいと思います。

引き続き、かわにしマガジンでは多田神社の問題をお届けしますので、続報をお待ち下さい。

それではまた。

多田神社
住所:〒666-0127 兵庫県川西市多田院多田所町1−1
公式サイト:https://tadajinjya.or.jp/

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